2017年04月20日

秋の味

2017年4月20日

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クカバラ(ワライカケス)は、バーベキューのソーセージを盗む名人

秋の味と言うと、僕はいやしくも秋刀魚を一番に思い浮かべるが、オーストラリアでは秋刀魚は獲れない。が、輸入の冷凍物なら売っている。でも、高いから買わない。その貴重な冷凍秋刀魚を釣り仲間のK松さんが「到来物ですが」と、一袋くれた。だから、この週末あたり、家族が揃ったら景気良く炭火でじゅうじゅう焼いて食べようと思っている。

先週までは、復活祭イースターの秋休みだった。オーストラリア、メルボルンのこの辺りでは、イースターが来れば、夏が終わった、そろそろ秋だという季節だ。秋休みは、いつも僕がやっている子ども文庫のキャンプで、「どんぐり山」とみんなが呼んでいるUpper Yarra Reservoir Parkというところへ、二泊三日で出かける。もう10年くらい続けているキャンプで、始めた頃は息子がまだ3歳だった。息子は、このキャンプでは朝から晩まで焚き火で合法的に火遊びができ、キャンプ場のすぐ脇には綺麗な小川が流れていて、いつでも好きなだけ水遊びができたから、鼻血が出るくらい楽しいキャンプだった。 その息子も今や14歳で、もう今年はこのキャンプには母親と日帰りでちょっと顔を出しただけだった。

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どんぐり山の秋

大概文庫キャンプは、天気に恵まれるのだが、今年は二晩目から天気が崩れて大雨が降った。二晩目はいつも、参加家族がそれぞれ作ったカレーを持ち寄ってみんなで 食べることになっているから、今年は雨を避けてキャンプ場の集会所に場所を移して、そこでカレーを食べた。今年のカレーは、チキンカレー、マトンカレー、野菜カレー、タイのグリーンカレーなどが並んだが、このカレーの夕べを密かに楽しみにしてキャンプにやってくる家族もいる。うちの息子も、このカレーだけは鱈腹食べて、「ああ、食った、食った」と満足そうに帰っていった。

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カレー宴会

秋休みの間は釣りにも行った。実は、某所で鯵がたくさん釣れていることを、他でもないこの僕が発見したのだ。これに狂喜乱舞したのは、上記釣り仲間K松さん、その師匠のH井さんだ。たまたま日本からこちらへ帰省していたM城さんも釣り部隊に加わった。我々は、車を連ねて2、3回その穴場へ行ったが、いつもは坊主のことが多いM城さんでさえ30センチ以上ある尺鯵をあげて、ニヤニヤ笑いが止まらなくなった。僕は、夜釣りは眠くなってしまうので苦手だが、K松さんとH井さんは、「キ印」の釣り師だから、夜も出かけて行って、ある晩は70匹ばかり釣り上げたらしい。「もう釣堀みたいにうじゃうじゃいましたよ」と、K松さんは言っていた。

釣った鯵は、タタキになり、刺身になり、干物になり、酢締めになり、アジフライになり、棒寿司になったりした。これで、当分魚の供給も安定したと思っていたが、鯵の面白いところは、ある時期になるとぱたっと釣れなくなることだ。一体どこへ行ってしまうのか分からないが、秋が深まってきた途端、もう1匹もいなくなってしまった。

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「だから、釣れる時は、無理してでもたくさん釣らないといけないんですよ」とH井さんは、K松さんに言ったらしいが、 僕自身は、そんなに釣ってどうすんの?と思う。まあ、「キ印」には「キ印」の人の理屈というものがあるのだろう。

そのK松さんが、釣りの合間にうちに家族で泊まりにきて、近所へ栗拾いに行った。他にも3家族ほど参加したから、結構な人出になったが、大きな樹齢40年ほどの大木がある場所だから、それくらい来ても獲りきれないくらいある。というのが、昨年までの常だったが、今年は、なぜか栗が小さくて、それほどたくさん落ちていなかった。見上げると、まだ木にたくさん緑のイガがついていた。だから、栗の熟する時期が遅かったのかもしれない。温暖化のせいだろうか。

それでも、みんなバケツに二杯くらいは拾ったから、満足して帰って行った。後で、K松さんの奥さんをはじめ、参加した家族がメールをくれて、拾った栗は、焼き栗だけでなく、栗−ム(つまり、栗クリーム)、モンブラン、栗ご飯、栗スープ、渋皮煮などになったと教えてくれた。栗を剥くのは大変な作業だが、みんなせっせと美味しいものを作るのにはとても熱心だ。ところが、我が家の栗は、まだ焼き栗にもならず、バケツに入ったままだ。(拾ったばかりの栗は湿り気があるので、少し置いておいた方が、焼いた時にパリッと焼ける気がする。)

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今年は少ない方だったが、それでもたくさんの栗

こうして書いていると、秋はずいぶん食べ物のテーマで書くことがあるなと感じるし、自分は秋が好きなんだな、とも思う。まだもう少し気候の良い時期が続くから、秋ならではの活動をもっと野外でやりたい。
posted by てったくん at 13:17| 日記